世界が終わる時の景色



「…ええ」


嬉しそうに微笑んだ志乃は、日向の腕に腕を絡めて。


「違う。こう」


一旦外させた志乃の手を握り、指を絡ませる。


「…恋人繋ぎ、ってやつね」

「うん。暑いからアイスでも食べる?」

「日差しで溶けないかしら?」

「志乃のペースだと溶けるかもね」


なんて他愛もない会話をしながら、
陽炎が揺らめく街を歩き出した。



―・・・


「おいしい…!」

「うん、うまい」


来たのは、若者に人気のアイスショップ。

店内は女子高生やカップルで賑わっていた。



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