世界が終わる時の景色
紫音は、するりと日向の身体に絡みつく。
「貴方のその激しい感情…私にもぶつけて?」
色気がある…というよりは、厭らしい。
「…生憎、憎悪の感情しか無いですがね」
「それでもいいわよ?強引な方が好きだもの。
特に貴方みたいな、穏やかな男の隠れた野生…
たまらないわね」
ぺろりと舌なめずりをした彼女の身体を引き剥がして、
痛い程に腕を握った。
幸い、ここは人通りが少ない実習棟の廊下だ。
隅にある階段まで行けば、誰も近寄りはしないだろう。
「きゃっ…」