涙のあとの笑顔
鍵と少女
私とケヴィンはステラと街で待ち合わせをしていた。手紙にたまには一緒に遊びに行こうと書かれていたから、その誘いを受けた。
「この間までステラは風邪を引いていたらしいね」
「そうなの、見舞いに行こうとしたけど、うつしちゃ駄目だからって断られた」
「今はもう大丈夫?」
「うん、もうすっかり治ったみたいよ」
待ち合わせの場所にステラはきょろきょろしながら立っていた。呼びかけると、小走りでやってきた。
「フローラお姉ちゃん!ケヴィンさん!」
「ステラ、待った?」
「ううん、さっき来たところだから」
「もう体調はいいの?」
「うん!心配してくれてありがとう!」
「さてと、どこから行く?」
「服を見たいな」
早速服を売っている店に入り、ステラに似合いそうな服を何着か渡し、試着をさせた。
「可愛い、似合っているよ」
「本当だね」
試着させたのは計三着。ステラが気に入って購入したのは一着。白いブラウスだった。
「ふふっ、頬が緩みっぱなし」
「もう、お姉ちゃん、意地悪をしないで」
「じゃあ俺も混ぜてもらおうかな」
「ケヴィンさんまで!」
二人でステラの頬をつまんで遊んでいた。少し楽しんだあとにケヴィンの足が止まった。
「ステラ、これ何?」
首につけているものは金色の鍵?
「これ、小さいときにお父さんからもらったものなんです。これは学校へ通っているときにもらったみたいなんです」
「ただの鍵じゃないよね?」
「詳しくは知らないけど、常に持っているように言われたの。お守りとして」
「なくさないようにね」
鍵のことは少し気になったけど、この話はここまで。
「喉が渇いたね」
「うん、今日は暑いから」
私とステラはカプチーノを頼んで、ケヴィンはアイスコーヒーを頼んだ。
「お姉ちゃん、ついているよ」
「どこ?」
長い指が口元に触れ、ついた指をそのまま舐めた。
「ケヴィン!?人前!」
「本当に仲がいいですね」
「恋人同士だからね」
「違うからね」
「ステラ、フローラと手紙のやり取りをしているんだよね?どんなことを書いているの?」
「えっと、店のこととか家族のこととか、あと恋愛のことだったり、いろいろだよね」
「ステラ、言い過ぎよ」
「ごめんなさい」
しゅんとしているステラを横目で見ながら、ゆっくりと飲んだ。
「いつも私で遊ぶのよ、ケヴィン」
「遊んでって尻尾を振るのはフローラだよ」
「私は犬じゃないのに・・・・・・」
「こういうことをすることは好きだけど、たまには別のこともしてみたいよね」
目を細めてそっと呟いた。
「この間までステラは風邪を引いていたらしいね」
「そうなの、見舞いに行こうとしたけど、うつしちゃ駄目だからって断られた」
「今はもう大丈夫?」
「うん、もうすっかり治ったみたいよ」
待ち合わせの場所にステラはきょろきょろしながら立っていた。呼びかけると、小走りでやってきた。
「フローラお姉ちゃん!ケヴィンさん!」
「ステラ、待った?」
「ううん、さっき来たところだから」
「もう体調はいいの?」
「うん!心配してくれてありがとう!」
「さてと、どこから行く?」
「服を見たいな」
早速服を売っている店に入り、ステラに似合いそうな服を何着か渡し、試着をさせた。
「可愛い、似合っているよ」
「本当だね」
試着させたのは計三着。ステラが気に入って購入したのは一着。白いブラウスだった。
「ふふっ、頬が緩みっぱなし」
「もう、お姉ちゃん、意地悪をしないで」
「じゃあ俺も混ぜてもらおうかな」
「ケヴィンさんまで!」
二人でステラの頬をつまんで遊んでいた。少し楽しんだあとにケヴィンの足が止まった。
「ステラ、これ何?」
首につけているものは金色の鍵?
「これ、小さいときにお父さんからもらったものなんです。これは学校へ通っているときにもらったみたいなんです」
「ただの鍵じゃないよね?」
「詳しくは知らないけど、常に持っているように言われたの。お守りとして」
「なくさないようにね」
鍵のことは少し気になったけど、この話はここまで。
「喉が渇いたね」
「うん、今日は暑いから」
私とステラはカプチーノを頼んで、ケヴィンはアイスコーヒーを頼んだ。
「お姉ちゃん、ついているよ」
「どこ?」
長い指が口元に触れ、ついた指をそのまま舐めた。
「ケヴィン!?人前!」
「本当に仲がいいですね」
「恋人同士だからね」
「違うからね」
「ステラ、フローラと手紙のやり取りをしているんだよね?どんなことを書いているの?」
「えっと、店のこととか家族のこととか、あと恋愛のことだったり、いろいろだよね」
「ステラ、言い過ぎよ」
「ごめんなさい」
しゅんとしているステラを横目で見ながら、ゆっくりと飲んだ。
「いつも私で遊ぶのよ、ケヴィン」
「遊んでって尻尾を振るのはフローラだよ」
「私は犬じゃないのに・・・・・・」
「こういうことをすることは好きだけど、たまには別のこともしてみたいよね」
目を細めてそっと呟いた。