何よりも甘く切なく
いよいよ本気で少し気分が悪くなって来た時、キーンコーン…とチャイムが鳴り響いた。


あっ……教室行かねぇと………HR始まっちまう。


行きたくない気持ちが強いが、行かなきゃややこしい事になっちゃうもんな。


「教室行くか……」


オレは重い腰を上げ、2年C組に向かった。


「おーー泉未!珍しくギリギリだな」


教室に入ると、リエイが学級文庫の本を自分の席で読んでいた。


本分厚………いつもは騒がしいのに、やっぱり頭いいんだな、コイツ。


小さい頃から頼って来たし、相談に乗って貰おうかな……うん、そうしよう。
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