夢を見る
「友里、アイスコーヒー飲みたいんだけど、一杯くれるかな?」


 と言ってくる。


「ええ。今淹れるわ」


 キッチンへと入っていき、お湯を少量沸かして、インスタントコーヒーの粉末を溶かす。


 そして上からミネラルウオーターを注ぎ足し、氷を浮かべて、グラスに一杯淹れた。


 差し出すと、


「ああ、済まないね」


 と言って、雄哉がグラスを受け取り、口を付ける。


 一気に半分ほど飲み、


「やっぱ夏場はアイスコーヒーだな」


 と言った。


 それから自然とベッドまで行き、体を重ね合って、愛し合い始める。


 いつもの休日だった。
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