夢を見る

第４４章

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　抱き合い、満たし合った後、先に入浴した。


　髪や体を洗って、冷水シャワーで火照っていた体を冷やす。


　そしてキッチンに立ち、手料理を作った。


　慣れない手付きで包丁や鍋を使い、料理する。


　普段は手抜きしていた。
　

　一人だと作る必要があまりないのだし、残業などがあった時は取ってあった出前を食べる。


　自宅に帰れば、部屋着に着替え、ゆっくりしていた。


　特に土曜の夜は同じベッドの上に寝転がり、話をしている。


　いつもはとても話せないようなこともたくさんあった。


　平日はフルタイムで働いている。


　いろんな労苦があった。


　とても簡単には語り尽くせないようなことが。