夢を見る
 だけど、雄哉が聞き役になってくれることで、あたしも安心できた。


「友里、最近何か変わったことあった?」


 土曜の午後十一時過ぎ頃、彼が訊いてきた。


「うーん……まあ、加賀美コンツェルンとのことを除けば、特に変わったことってなかったけどね。残業が続いてて、きつかったなってことぐらいかな?」


「そう。だったらいいけど」


 雄哉もあたしのことを察してくれているらしい。


 悪い気はしない。


 気遣ってくれているのだから……。


 午前零時が過ぎ、日付が一つ変わって、日曜になる。


 その時間帯は眠りに就いていた。


 そして朝方起き出す。


 眠かったが、キッチンに立ち、コーヒーを一杯アイスで淹れた。
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