夢を見る
 多少疲れてはいたのだけれど、今日と明日は彼と過ごすつもりだ。


 冷え込むと、体に疲労が掛かる。


 特にこれから先、ずっとだ。


 寝不足にならないようにしていた。


 夜は出来るだけ早めに眠り、朝、早起きする習慣を付けている。


 土曜の朝、雄哉にメールを打った。


 <一週間お仕事お疲れ様。午後二時半ぐらいに来て。食事用意して待ってるから。じゃあまたね>と打ち、送信する。


 あたしたちは普通に付き合えていた。


 何も互いに高い物を買うとか、ブランド物を漁ったりなどはしない。


 そういった行為が下世話だということが、十分分かっていた。


 品のない人間たちのすることである。


 あたしも彼もそういったことは一切しなかった。
< 448 / 815 >

この作品をシェア

pagetop