夢を見る
「うん。何とか大丈夫」


「そう?お腹空いたら言ってね。ちゃんと食事用意してあるから」


「ああ。済まないね」


 彼がそう言って、リビングの椅子に座る。


 気を利かせる意味で、ホットコーヒーをブラックで一杯淹れ、カップを差し出す。


「ああ、ありがとう」


 雄哉がカップに一口口を付けた後、テーブルに置き、軽く息をついた。


 そしてお互い、一週間あったいろいろなことを喋る。


 楽しい会話が続いた。


 毎日、発光体を見つめる時間が圧倒して多い。


 だから、ちょっと気を抜いていた。


 週末はパソコンやスマホなどIT機器を忘れて、彼と話をするのだ。


 土曜の夕方、一緒に食事を取った。
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