夢を見る
 普段の過労で横顔が少し疲れ気味だった。


「体調大丈夫?」


「ああ、何とかな。……俺、自分で言うのもなんだけど、働き過ぎだし」


「疲れてるんでしょ?」


「うん。でも、多少きつくても、ちゃんと出勤するよ」


 雄哉はいつも気を張っているものと思われる。


 確かにいくらか辛いだろう。


 この寒さの中、あちこちを営業して回り、仕事を取ってくるのは実に大変だ。


 あたしも出勤しているのだけれど、普段はフロアでずっとパソコンのキーを叩き続けながら、午後三時からの休憩時間はカフェに行く。


「雄哉」


「何?」


「まだお腹空いてない?」
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