甘え下手
***
最初に目が覚めたのは私だった。
やっぱり自分のベッドじゃないせいもあったと思う。
そして情けないながらも、私は他人と同じベッドで寝るという経験に乏しいからだ。
阿比留さんの腕は朝まで私の身体にしっかりと巻きついていて、朝から胸の高鳴りと幸せを覚える。
こんなに砂糖漬けにされて大丈夫だろうか、私。
やっぱり冗談でした~なんてパッと手を離されたりしないだろうか。
慣れない環境についそんな疑いの目を向けてしまう悲しい性。
もぞもぞと身体を回転させて寝ている阿比留さんの顔を確認した。
私が動いても起きる気配は見せずにすやすやと眠っている。
阿比留さんは寝起きが悪いらしい。
またひとつ発見……と思いながら頬に手を伸ばしていたずらに肌に触れてみる。
男の人の肌って案外すべすべなんだな。
身近に男の人なんてお兄ちゃんぐらいしかいないけれど、それでもこんな風に顔を触ったりはしないもんな。
最初に目が覚めたのは私だった。
やっぱり自分のベッドじゃないせいもあったと思う。
そして情けないながらも、私は他人と同じベッドで寝るという経験に乏しいからだ。
阿比留さんの腕は朝まで私の身体にしっかりと巻きついていて、朝から胸の高鳴りと幸せを覚える。
こんなに砂糖漬けにされて大丈夫だろうか、私。
やっぱり冗談でした~なんてパッと手を離されたりしないだろうか。
慣れない環境についそんな疑いの目を向けてしまう悲しい性。
もぞもぞと身体を回転させて寝ている阿比留さんの顔を確認した。
私が動いても起きる気配は見せずにすやすやと眠っている。
阿比留さんは寝起きが悪いらしい。
またひとつ発見……と思いながら頬に手を伸ばしていたずらに肌に触れてみる。
男の人の肌って案外すべすべなんだな。
身近に男の人なんてお兄ちゃんぐらいしかいないけれど、それでもこんな風に顔を触ったりはしないもんな。