謝罪【TABOO】

「これ以上俺を怒らせるなよ……見てみたいんだよ。お前たちがどんな顔してキスしたか」


 まだ昼前の長閑な日曜日なのに、辺りには暗雲が立ち込め、周囲の温度はぐんぐん下がっていく。

 会社の後輩たちの飲み会を「だるい」と一言で断った彼に代わり、私は後輩たちに気を使い飲み会に出席した。

 うちの会社は明るくてアットホームな雰囲気が気に入っている。楽しい時間を過ごし、隣でカタカタと震えはじめた後輩とは家が近いので同じタクシーに乗り込んだ。

 俺、先輩が好きです……

 触れた唇。私はすぐに彼氏の顔が頭に浮かぶ。

 ごめん、彼氏が好きだから……

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