冷たい王子は私の彼氏 Ⅱ
何故、嫌な音を立てたかなんてすぐに分かった。
きっと、るりの声が今までの明るくて可愛い声じゃなくて…とても低かったからだ。ただ低いだけじゃない。
その声は、闇に包まれているようにも感じた。
「…っ、な…なんだよ。るり。どうかした?」
彼女の頭が預けられている、右側の肩だけに無意識に力を入れていた。
「ね。るりの話、無視しないで。」
るりの声は、さっきの低い声から…再び明るい声に戻っていた。