一生一緒
「隼人、しおりちゃんに
何があったんだよ。」
先生は音楽を止めて
隼人に聴いた。
空也が隼人の代わりに
あたしを抱っこして
隼人と先生は
廊下に行った。
教室は重い空気が流れ
ため息が聴こえた。
あたしのせいで
こんな空気に
なってしまった。
5分ぐらいたつと
先生と隼人が
戻って来た。
やはり隼人は
悲しそうな
顔をしている。
「しおりちゃん、
先生の車で
送ってあげるから
今日は帰ろっか。」
あたしは空也の
腕の中で頷いた。
「俺の代わりに
谷中先生が来るから。」
男の子たちが嬉しがって
ガッツポーズを
している。
でも、空也と隼人は
嬉しがんなかった。