―彼氏と彼女―





 今日も学校が終わり電車で駅に着くと、改札を急いで抜けて、彼の待つコンビニまで走る私。



「ごめんっ 電車遅れてて…」


 息を切らし待ち合わせのコンビニ前まで行くと、紺のブレザー姿の彼が、変わらず無表情で柱に寄りかかっていた。



「……行くぞ」


 私を一瞬見た後、読んでいた本を鞄に仕舞い歩き始めた彼。

 私はいつものように彼の後に着いて行く。





 高校生になった私達は、別々の学校に通っているため、駅で待ち合わせて一緒に帰る。

 そんな風に、私達は一年を過ごしていた。

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