―彼氏と彼女―




「やっぱ知り合いなのか」



 私の呟きに、小林君はホッとしていた。



「さっきから俺らを見てたから、なんだぁ?って思っててさ」



 小林君の話は、頭に入ってるようで入らなくて……。






 どうして…?


 なんで…?



 用事があるって言ったよね?


 用事って何?



 ……その隣の女の子は、誰なの?








 私の視界には、広瀬君と今風に制服を着崩した女の子がいた。


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