きみと…(恋愛短編集)
「あれぇ結愛と春野さん
こんにちわ!」
そう声をかけたのは自称
あたしが好きって言う
小室歩夢
まぁ… あたしはライバルだと思ってるけど…
「こんにちわ 小室くん一人?」
って千香ちゃんが聞くと

「俊太も一緒だよ♪」
とのんびりした声で答える。

「よお…
結愛 歩夢に気に入られてるからっていい気になるなよ?」

「………っ」

好きな人にライバル視されると泣きたくなる…

「………ょ」

声が小さかったのか俊太は「はぁ?」 と大きな声で言い返してきた。
だからあたしも

「だから…いい気に…なってないってば!!」

あたしはそう言い残して
その場から走って逃げて行った。





「何泣きそうになってんだよ?」

俊太がそう呟いた事をあたしは知らない。
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