金色のシッポ

「…私の事、知りたい?」
夕暮れのオレンジの光に包まれて彼女は言った。
「知りたいのなら教えてあげる。次の満月の夜、またここに来てくれれば。」
…は?
「ちょっと待て、なんでそうなるんだ。」
俺がいつ彼女にそんなことを言ったよ?
今日のような事が起きてしまった以上、彼女とはもう深く関わりたくない。
俺はめんどくさいことは避けるタイプなんだ。
「…じゃあ知りたくないんだ。」
う…上目遣い…
こうゆう時男はとことんバカだと思う。
そしてバカな俺は
「わかった。」
と言ってしまったのだった。