【番外編】惑溺 SS集
 
「リョウが酔っぱらうなんて、珍しい、よね」

バーテンダーなんて仕事柄、彼はアルコールに強い方だし、何より自分の限度を知ってるからこうやって酔っぱらうほど飲むなんて珍しい。

「んー、嫌な客に飲まされた」

そう言いながら私の首筋にきつく唇を押し付けた。
触れられた場所か、焼けそうに熱い。

酔っぱらったお客さんの対応に慣れてるリョウがあしらいきれないほど嫌なお客さんなんて。
大丈夫だったの?
と心配して聞きたいのに。

いつも体温の高いリョウが、今日は酔いのせいなのか指先も唇もさらに熱を持っていて、それだけで私はのぼせそうになる。

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