【番外編】惑溺 SS集
「リョウ……」
「ん?」
唇は解放されたけど、体はまだ抱きしめられたまま。
リョウは私の体を腕の中に閉じ込めたまま、今度は唇を首筋にあてゆっくりと耳の方へと移動させていく。
「リョウ、酔ってるでしょ」
なんでリョウがこんなに甘い言葉を口にするのか。
なんでこんなに優しい目で私を見るのか。
ようやくわかった。
今日のリョウ、絶対酔ってる!
キスをした時に感じた、アルコールの香り。
とろんとした柔らかい表情。
すこし高めの体温。
なんか変だと思ったら、酔っぱらってるんだ。
「うん、ちょっと酔ってる」
リョウは私の言葉にくすくす笑いながら、耳たぶを軽く噛んだ。
「んっ……!ちょっと、リョウ……」
なんとか体をよじりながら、リョウの唇から逃げる。