【番外編】惑溺 SS集
カーテンの隙間から太陽の光が射す。
それは朝の爽やかな光なんかではなく、もうとっくに日が昇り切った青みがかった明るい陽射し。
ベッドの上で体を起こし左手の甲でぼんやりと目を擦る。
するとまぶたに感じた冷たい感触。
昨日までは右手につけていた細いリングが、今日は左手にはまってる。
これって、遠まわしにプロポーズされたって事なのかな……。
なんて思いながら、隣で寝ているリョウの顔と指輪を見比べてぎゅっと左手を握った。
すると、リビングの方で低く携帯が震える音が聞こえた。
あ、電話だ。
私はまだ寝ているリョウを起こさないように、そっとベッドを抜け出してリビングへと向かった。