【番外編】惑溺 SS集
「こっちは酔った勢いで結婚の話出した事、自己嫌悪に陥ってんだよ」
「自己嫌悪……?」
そっか。
やっぱり酔った勢いで口にしただけで、結婚を考えてるとか言っちゃったこと後悔してるんだ……。
そう思ってずしんと身体が重くなる。
「本当はもっとちゃんと結婚の話しようと思ってたのに、元彼に絡まれて酔っぱらった勢いでプロポーズするとか、ホント最悪」
リョウは舌打ちしながら私を抱きしめていた腕の力を緩めた。
彼の胸に押し付けられていた顔をゆっくりと上げ、リョウの顔を見上げると、
「別に酔っぱらった勢いだけでプロポーズしたわけじゃない。真剣にちゃんと考えてるから」
リョウは私の目を見つめて微かに微笑んでそう言った。