【番外編】惑溺 SS集
 
「なんか、酔っぱらって聡史が余計な事言ったとか……」

「ああ、大分説教されたよ。
ちゃんと由佳のとの事真面目に考えてるのかとか」

「……」


そっか……。

リョウが酔って突然プロポーズまがいの事を言ってきたのって、酔っぱらった聡史に絡まれたからなんだ。

なんだか気を使わせてしまったみたいで、申し訳なくて。
私は抱きしめられた胸の中で小さく鼻をすすった。

すると、後頭部を大きな手が包み、強引に顔をリョウの胸に押し付けられた。

「……っとに」

頭上から聞こえてきたのは不機嫌そうな舌打ち。

「だから、黙って左手に指輪つけて待ってろって」

「……?」

意味が分からずにリョウの腕の中で首を傾げた私に、さらに苛立ったように舌打ちを打つ。
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