BirthControl―女達の戦い―
婦人科に通い、百合子には何も異常が見られないことから、洋一にも調べてほしいとお願いをした。
最初は嫌がっていたものの、子供が出来なくて離婚になるのはさすがに困ると思ったのか、最終的には同意してくれた。
しかし、洋一にも特に異常は認められず、精子の数も元気さも問題ないとの診断だった。
そうなると、あとはタイミングの問題だということになり、先生から指示された、最も受精しやすい排卵日にするようにと言われているのだ。
今日がちょうどその日に当たる。
早く帰ってきてと言ったのは、そのためだった。
けれど、あれから一年以上、毎月毎月言われた通りに頑張っているのに、なかなか子供は授からない。
離婚しなくてはいけないタイムリミットまで、あと4ヶ月しかないというのにだ。
それなのに、洋一は最初は協力的だったものの、最近は諦めたような態度をすることが多かった。
百合子が必死になればなるほど、洋一は冷めていくような気がして、なんとも言えない不安感に襲われる。
今ではケンカばかりの毎日で、そんな状態での夫婦の営みは辛いだけのものになっていった。
最初は嫌がっていたものの、子供が出来なくて離婚になるのはさすがに困ると思ったのか、最終的には同意してくれた。
しかし、洋一にも特に異常は認められず、精子の数も元気さも問題ないとの診断だった。
そうなると、あとはタイミングの問題だということになり、先生から指示された、最も受精しやすい排卵日にするようにと言われているのだ。
今日がちょうどその日に当たる。
早く帰ってきてと言ったのは、そのためだった。
けれど、あれから一年以上、毎月毎月言われた通りに頑張っているのに、なかなか子供は授からない。
離婚しなくてはいけないタイムリミットまで、あと4ヶ月しかないというのにだ。
それなのに、洋一は最初は協力的だったものの、最近は諦めたような態度をすることが多かった。
百合子が必死になればなるほど、洋一は冷めていくような気がして、なんとも言えない不安感に襲われる。
今ではケンカばかりの毎日で、そんな状態での夫婦の営みは辛いだけのものになっていった。