BirthControl―女達の戦い―
礼子はわざと同情するような目付きで宮田を見た。


それから彼の隣にそっと近づくと、そのまま彼の頭を抱えるように抱き締める。


彼の顔を惜しげもなく豊かだと自負する胸に押し付けながら……


それからとどめに、耳に息がかかるような角度で囁く。


「……辛かったね?」


さも同情しているように……


可哀想だねって慰めてるかのように……


瞬間、我慢が限界にきたんだろう。


宮田はまんまと礼子を押し倒した。


罠にかかった獲物のように、必死に礼子の体をまさぐる。


(そうよ、もっと私に夢中になりなさい……)


彼の喜ぶタイミングで、声をあげれば、ますます宮田は興奮して礼子を突き上げた。


(奥さんでは得られない快感を、私はあなたに与えることができるはず……

だって……

数えきれないくらいの男に体を開いてきたんだから……)


夢中で体を揺らしながら、彼は絶頂へと上り詰めていく。


そしてそのまま、礼子の中に宮田は全てを注ぎ込んだ。


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