BirthControl―女達の戦い―
「それで宮内さんが最初に選んだ相手っていうのが釣り仲間だった……
……菊地さんだったみたいなの」
しのぶは愕然とした。
ついさっき礼子のことを思って胸を痛めたばかりなのに、その片棒を夫が担いでたなんて……
それだけじゃない。
礼子に同情しながらも、あの若くて豊満な体を夫が堪能したんだと思うと、どうしようもなく嫉妬している自分がいた。
わかってる。
夫は理由もなくそんなことをする人じゃない。
何か宮内にうまく言いくるめられたに違いない。
しのぶを抱かなかったのも、悪夢にうなされていたのも、きっとそれはしのぶへの罪悪感とバレたくない思いからだったんだろう。
それでもしのぶはどこかで裕之が彼女の体が忘れられずに、自分を抱かなくなったんじゃないかという思いも拭えなかった。
ガックリと項垂れているとしのぶを、真希は瞳に涙をいっぱい溜めながら見つめていた。
そしてさらに驚くことを言ったのだ。
……菊地さんだったみたいなの」
しのぶは愕然とした。
ついさっき礼子のことを思って胸を痛めたばかりなのに、その片棒を夫が担いでたなんて……
それだけじゃない。
礼子に同情しながらも、あの若くて豊満な体を夫が堪能したんだと思うと、どうしようもなく嫉妬している自分がいた。
わかってる。
夫は理由もなくそんなことをする人じゃない。
何か宮内にうまく言いくるめられたに違いない。
しのぶを抱かなかったのも、悪夢にうなされていたのも、きっとそれはしのぶへの罪悪感とバレたくない思いからだったんだろう。
それでもしのぶはどこかで裕之が彼女の体が忘れられずに、自分を抱かなくなったんじゃないかという思いも拭えなかった。
ガックリと項垂れているとしのぶを、真希は瞳に涙をいっぱい溜めながら見つめていた。
そしてさらに驚くことを言ったのだ。