I LOVE……
俺はすぐには答えれなかった。

確かに咲ちゃんは可愛くなった。

茶色の長い髪と姉妹みんなの象徴の大きな瞳。
そして明るい笑顔に……

嫌いじゃない。むしろ好きだ。

だけど俺の好きは異性としてではない。

「咲ちゃん…」

俺はそれ以上は何も言えなかった。

だって……


咲ちゃんが泣いてたから。


「咲ちゃん!?どうしたの!?」

「う…っ…ううん…なんでもないのっ…こんなこといきなり言われて拓兄ちゃんだって困るよね……
私…拓兄ちゃんを困らしたよねっ……ごめんなさい……」

……俺は何をしてんだよ……

目の前で女の子が泣いてるのに……

何も出来ないなんて……

「先…リビングに…行くねっ……」

違う…出来ないんじゃない……


俺は逃げてるだけだ…

答えを出す恐怖から…

目の前の女の子を傷つける恐怖から……


でもっ……!!


ガシッ!!











俺は昔とはちがう…









気がつけば咲ちゃんの腕を掴んでいた。

「拓…兄ちゃん…?!」

咲ちゃんもいきなりのことで驚いていた。


「…咲ちゃんのことは大好き……でもそれは…異性としてじゃなく……
家族としてなんだ。」

おれの言葉を聞いて咲ちゃんは俯いた。

「でもっ!!それは『今は』なんだと思う。」

「え……それって……」

「今は家族として大好き……だけどそれが今後も同じとは限らないと思う。
だから……今は咲ちゃんの気持ちには答えれないけど……
でも咲ちゃんのことが大好きって気持ちは変わらない!」






ギュッ!!!







俺が言い終わると同時に咲ちゃんは俺に抱きついてきた。

肩を振るわせて俯いていた。
< 22 / 29 >

この作品をシェア

pagetop