西澤さんと文子さん


「女の子にとって、結婚式できれいなドレスを着るのは・・・夢みたいなもんじゃないか・・・本当に・・・いいのか?それで・・・」


「うん。ごめんね。花嫁姿の私、見せれなくて・・・それでも、いいの。」



「お父さんは、見たかったな・・・文子の花嫁衣裳・・・。」



悲しそうな父の声・・・それを聞くたびに辛くなる文子。



「ごめん・・・なさい。」



そういうと、文子は泣きながら自分の部屋に戻って行った・・・


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