Over Line~君と出会うために
「……あのさ、また、留守にするんだ。明日から。朝一の飛行機で」
「どこへ?」
 彩は驚いて振り返り、そう聞き返した。
「北海道。お土産買って来ようか? 何がいい?」
「……うーん、北海道って言ったら、あれかなぁ?」
 少し考え込むように首を傾げてから、北海道土産の定番となっている有名なお菓子の名前を挙げて、彩は笑った。
「え、そんなのでいいの? 他に何かない? 北海道はお菓子美味しいし、いっぱい買って来るよ!?」
「別に……。でも、貴樹がお菓子買い込む姿って想像できないんだけど」
「そうかなぁ……」
「仕事で行くんでしょう? そんな、お土産なんか買う暇あるの?」
「んー、買う暇くらいはあるよ、たぶん」
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