Over Line~君と出会うために
おそらく、それくらいの時間はあるだろう、と、推測する。もし、自分では買えそうもなかったら、栗原を拝み倒して買ってきてもらえばいい。
本当なら、彩へのお土産は自分で選んで買いたい。けれど、貴樹が無防備に空港をうろうろしていたりすれば、周囲の迷惑になることもあるのだ。そのことを、貴樹は痛いほどに理解していた。
「俺、女の子の好きそうなお菓子はよく知らないけど、えっと、マネ……じゃなくて、仕事場の人に女の人いるから! だから、明日、聞いてみるよ。たぶん、そういうの買う気満々だと思うし、よくわかんなかったら一緒に買ってもらうから」
手近にあったでっかい黄色いぬいぐるみを引きずり寄せ、貴樹はそれをぎゅっと抱きしめて溜め息をつく。
「どうしたの、盛大な溜め息ついて」
「……んー、行きたくないなーって……」
「仕事なんでしょう?」
「そうだけどさ。だって、彩と会えないのは、寂しいじゃないか! 帰って来られるのは来週だし、また、一週間も会えないのかと思うと……」
「何、子供みたいなことを言っているの。大体、そんなに各地を飛び回る仕事って、何をやっているの?」
「……えと、内緒。クリエイティブ的な、そういうの」
何度も繰り返しているその言葉を口にすると、一瞬、彩は表情を強張らせた。だが、すぐにそれを消して、くすりと笑う。
「……子供みたい」
「えー」
本当なら、彩へのお土産は自分で選んで買いたい。けれど、貴樹が無防備に空港をうろうろしていたりすれば、周囲の迷惑になることもあるのだ。そのことを、貴樹は痛いほどに理解していた。
「俺、女の子の好きそうなお菓子はよく知らないけど、えっと、マネ……じゃなくて、仕事場の人に女の人いるから! だから、明日、聞いてみるよ。たぶん、そういうの買う気満々だと思うし、よくわかんなかったら一緒に買ってもらうから」
手近にあったでっかい黄色いぬいぐるみを引きずり寄せ、貴樹はそれをぎゅっと抱きしめて溜め息をつく。
「どうしたの、盛大な溜め息ついて」
「……んー、行きたくないなーって……」
「仕事なんでしょう?」
「そうだけどさ。だって、彩と会えないのは、寂しいじゃないか! 帰って来られるのは来週だし、また、一週間も会えないのかと思うと……」
「何、子供みたいなことを言っているの。大体、そんなに各地を飛び回る仕事って、何をやっているの?」
「……えと、内緒。クリエイティブ的な、そういうの」
何度も繰り返しているその言葉を口にすると、一瞬、彩は表情を強張らせた。だが、すぐにそれを消して、くすりと笑う。
「……子供みたい」
「えー」