第2ボタン。


俺が普通に廊下を歩いていると、

前から本田と本田の友達が歩いてきた。

ドキドキしながら本田とすれちがう―、

そのときに…。

ヒラッと…、本田のものと思われる下敷きが落ちた。

俺はすぐに拾って、本田に近づいて肩を叩いた。

「あの、おとしたよ」

そう言って下敷きを差し出すと、

「あ、ありがとう」

ふわりと、本田は笑った。

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