ひだまりHoney

次いで、紺野さんも部屋から出ようとする。

「晴暉!」

しかし、大田原さんに強い口調で呼び止められ、苦々しい顔で部屋の中に戻ってきた。

「この前のイベントって、土日の話ですか? どちらの方ですか?」
「……ちょっと言い争っただけだから、大丈夫だよ。手を出したりはしてない」
「全く。どんな理由でですか?」

大田原さんが見守るような目線を送れば、紺野さんは黙り込む。

変な静けさが、ミーティングルームを包んだ。

「わ、私。飲み物買ってきますね」

美都里さんは真っ赤な顔で立ち上がり、テーブルの上に置いてあった財布を掴み取った。

「あっ、私も買って来るの忘れました。一緒に行きます」
「えっ!? つ、ついてくるんですか」
「はい。ついていきます」

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