ひだまりHoney
けれど、ダメージ時を与える事は出来なかった。
鞄をたたき落とした手が、私の肩に乗る。
そのまま力任せに覆い被さってくる。
「さわらないで、やめて、だれか……おねがい、たすけて」
「良いじゃんか、減るもんじゃねーし。どうせ紺野にもこうやって無理やりヤラれてんだろ?」
またメロディが聞こえてきた。多分、きっと、紺野さんだ。
「たすけて……こんの、さんっ!」
「助けて紺野さんだって……あはは。めちゃくちゃ躾けられてるねぇ。嫉妬しちゃうわ」
手を強く握られ、腕が痺れた。力が入らなくて、車のシートに押しつけられる。
音が途切れた。希望も途絶えた気がした。
「やめて」
ブラウスの裾が捲し上げられ、肌に冷たい空気が触れる。
「やめて、ください」