ひだまりHoney
勇弥君の冷たい手が、私の首に移動する。
「むかつくから、その名前口にしないで」
「……うっ」
首を絞められ、気が遠くなる。
「分かった?」
動きを止めれば、男は満足そうな顔をした。
その手は胸を掴んでから、そのままスカートの下に移動する。
二度と触れて欲しくなかった手が、私の体を好き勝手に触り始めた。
「すぐに気持ちよくしてやるって」
涙が溢れた。
心の中で思い描いた紺野さんの顔もぼやけていく。
また遠くで、陽気なメロディが繰り返される。
次いで、ジャリッと小石を踏む音が聞こえた。
「なんでこんな所に……ひら、かど?」
声が聞こえた。
「お前!! 何してんだよ!!」