ひだまりHoney
明日……もしかしたら、本当に、それを使うことになるかもしれない。
た、大変だ。
今夜は、一人静かに心積もりでもしよう。
「珠洲」
髪に触れた指先の感触に、思わず視界を動かした。
紺野さんの指先が私の髪をすくい上げ、耳にそっとかけた。
頬に添えられた熱が、私の心拍数を悪戯に上げていく。
紺野さんの指先が頬を撫でる。
優しい手つきで何度も……何度も。
私はくすぐったくて、身をよじった。
「紺野さん」
込み上げてくる愛しさを声にかえて彼を見上げれば、私を見つめていた彼の目がそっと細まった。
途端、甘い痺れが背中に広がり、私はほんの一瞬息をのむ。
紺野さんから色気が漂ってきた。
初めて見せられたその艶めかしい視線が、私の中に易々と侵入する。
「もう一回、俺のこと呼んで」
「え?」