理想の恋愛関係
「……それで、花を贈る事にしたわけ?」
鈴香は私が作業する様子をじっと見ながら、呆れた様子で言った。
「そう。部屋が明るくなれば元気も出るかと思って。
以前優斗君の家に行った時、花が飾って有ったの。だからお母さん花が好きなんじゃないかと思って」
「そうかもしれないけど……でも緑にはもう関係無い人達なんだよ。そんな事する必要無いんじゃない?」
「そうだけど……迷惑そうならこれで最後にする」
「って事は迷惑じゃなかったら続けるって事?」
鈴香は完成した花篭を見ながら溜息を吐いた。
「それさあ……」
「何? どこかおかしい?」
病室に飾るという事を考えて作ったつもりだけど……。
少し不安になり聞くと、鈴香は思いもしなかった事を言った。
「惜しみ無く花を使ってるけど、いくらすると思ってるの?」
……出来栄えを気にするあまり、そんな事考えていなかった。
「そんな事しても、二ノ宮優斗との関係が変わる事は無いと思うよ」
「……分かってる」
鈴香の言葉に内心傷付いた。
でもその事は自分でも、嫌になるほどよく分かっていた