理想の恋愛関係
夕方、茜さんのお見舞いに行き、その時に病院のスタッフに頼み花を渡して貰う事にした。
直接渡すのはやはりまずいと思ったし、それこそ下心丸出しな気がしたから。
数日後、顔見知りになったスタッフに話を聞くと、お母さんは喜んでいたと言う。
なんだか私も嬉しくなって、それ以来定期的に花籠を届けていた。
「二ノ宮優斗は緑からの花だって気付いてるだろうね。それでも何も言って来ないって……徹底無視って事だよ。もう止めたら?」
鈴香に何度かそう言われたけど、迷惑と言われた訳じゃないしお母さんが喜んでいるって話だったからもう少し続けてみようと思った。
せめて、茜さんが入院している間は続けようと思っていた。
その日も2つの花籠を持って病院に向かった。
午後5時過ぎ。
聞いた話だと、優斗君が来るのは毎日7時過ぎという事だった。
だから、この時間なら会う心配は無い。
通い慣れた廊下を歩き、茜さんの病室に入る。
珍しく茜さんの姿が無かった。
検査か何かに出ているのだろうか。
しばらく待ってもなかなか戻らないので、病室を出て近くを探してみた。
すると茜さんはすぐに見つかった。
近くの休憩スペースで、電話をしていた。
「……緑ちゃんに、まだ話してないの?」
すぐに立ち去ろうとしたけれど、自分の名前が出た事でその場に立ち止まる。
「婚約話の件、早く伝えた方がいいと思う。決まってから言ったら反感買うだろうし」
……婚約話?
一体何の事だろう。
不審に思い、茜さんの電話が終わるのを待っていた私は、
「……えっ?!」
何気なく目を向けた廊下の先に優斗君の姿を見つけ反射的にその場から逃げ出した。
直接渡すのはやはりまずいと思ったし、それこそ下心丸出しな気がしたから。
数日後、顔見知りになったスタッフに話を聞くと、お母さんは喜んでいたと言う。
なんだか私も嬉しくなって、それ以来定期的に花籠を届けていた。
「二ノ宮優斗は緑からの花だって気付いてるだろうね。それでも何も言って来ないって……徹底無視って事だよ。もう止めたら?」
鈴香に何度かそう言われたけど、迷惑と言われた訳じゃないしお母さんが喜んでいるって話だったからもう少し続けてみようと思った。
せめて、茜さんが入院している間は続けようと思っていた。
その日も2つの花籠を持って病院に向かった。
午後5時過ぎ。
聞いた話だと、優斗君が来るのは毎日7時過ぎという事だった。
だから、この時間なら会う心配は無い。
通い慣れた廊下を歩き、茜さんの病室に入る。
珍しく茜さんの姿が無かった。
検査か何かに出ているのだろうか。
しばらく待ってもなかなか戻らないので、病室を出て近くを探してみた。
すると茜さんはすぐに見つかった。
近くの休憩スペースで、電話をしていた。
「……緑ちゃんに、まだ話してないの?」
すぐに立ち去ろうとしたけれど、自分の名前が出た事でその場に立ち止まる。
「婚約話の件、早く伝えた方がいいと思う。決まってから言ったら反感買うだろうし」
……婚約話?
一体何の事だろう。
不審に思い、茜さんの電話が終わるのを待っていた私は、
「……えっ?!」
何気なく目を向けた廊下の先に優斗君の姿を見つけ反射的にその場から逃げ出した。