理想の恋愛関係
「お前はもう27だろう? いつまで実家で気ままに過ごす気だ? いい加減身を固めろ」


身を固めろって……。


「今は27で独身なんて珍しく無いし、私の周りでは結婚している方が少ないわ。いつか時期が来たら結婚するだろうし、放っておいてよ」

「時期っていつだ?」


そんな事、今聞かれても分かる訳が無い。


「どうして私の結婚を急がせるの?」


そう言うと、兄はなぜか気まずそうな顔をした。


「……とにかく、私は誰とも見合いする気無いから」


私はそう言い残し書斎を出た。


結局、優斗君が弱っている理由は分からなかった。


兄が嫌がらせをしているのでは無かったから、多少はホッとしたけれど。


気にはなるけど、私がどうこう出来る問題では無さそうだった。


もう気にしない方がいいのかもしれない。


そもそも優斗君は私の助けなんて求めていないし、逆に余計なお世話だろう。


そう思いながらも、数日後、私は優斗君の義妹を呼び出していた。
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