理想の恋愛関係
女性と優斗君の関係がハッキリしたので、今度は安心して写真を見る。


よく見ると、確かに女の子には里桜さんの面影が有った。


大きな目に白い肌の、人形みたいな女の子。


お母さんの方は、本当にめったに見ない美人だった。


……この人がライバルじゃなくて、本当に良かった。


そんな事を考えながら、優斗君に言った。


「里桜さんとお母さんはタイプが違うのね。里桜さんはお父さん似なの?」

「……そうだね」


優斗君は一瞬、複雑そうな顔をして言い、私はハッとした思いで口を閉ざした。


そう言えば、優斗君は里桜さんのお父さんの私生児で、二ノ宮家の家庭環境は複雑だったのを思い出した。


触れられたくない話題なのかもしれないと思った。



「優斗君、ほうじ茶好きなの?」


雰囲気と話題を変えようとして明るく言うと、優斗君は怪訝な顔になった。


やっぱり、突然過ぎたようだった。


かと言って、言ってしまったものは仕方ないので、話を続ける。


「私、美味しいほうじ茶知ってるの。良かったら今度持って来るわ」

「……ありがとう、ほうじ茶は俺も母さんも好きで昔からよく飲んでたんだ」

「そう、私も時々飲みたくなるわ」


さり気なく、好みが合う事もアピールしておく。


優斗君は残念ながらそれについては反応しなかった。


「父さんも好きだったから、昔は三人で飲んだ……その時は家族団欒って感じで幸せだったな」


昔を思い出しているのか、そう言う優斗君はどこか寂しそうに見えた。
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