理想の恋愛関係
しばらくすると優斗君が温かいほうじ茶を持って来て、テーブルに置いてくれた。


「ありがとう」


優斗君がほうじ茶を好むとは意外だった。


いつも家で飲んでいるのかと気になったけど、今はそれより写真について確認したい。


「優斗君、この写真の女性は優斗君の知り合い?」


箱の中の写真に目を遣りながら言った。


優斗君は写真に目を向けると、ああ、と頷いた。


「里桜だよ」


え……里桜さん?


私は眉をひそめながら、もう一度写真を見る。


……やっぱりどう見ても、別人だった。


「あの……里桜さんじゃない気がするんだけど」


間違い無いと思うけど、優斗君があまりにハッキリと言い切ったのでなんだか自信が無くなってしまう。


遠慮がちに言うと、優斗君は私の言いたい事を理解してくれたようで、ちゃんと説明してくれた。


「里桜は子供の方だよ。隣の女性は里桜の母親」

「里桜さんのお母さん?」


意外な言葉に感じながら、私はもう一度写真を見た。
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