理想の恋愛関係
最近、以前より優斗君との距離は縮まったと思えるのに、逆に強引な事が出来なくなってしまった。


優斗君が悩みや状況を話してくれるようになったから、私は迷惑かけないようになんて考えてしまう。


仕事帰りに待ち伏せなんて大胆な真似、今となってはもう出来ない。


でもそうすると、こうして疎遠になってしまう。


優斗君の方から必要とされるようになりたいのに。


そうする為にはどうすればいいのだろう。


悩みはつきない。


そんな事をあれこれ考えながら、鈴香に付いて真新しい外装の店に入った。


どうやらイタリアンのようで、混んでいるけれど12時前のせいかぎりぎり座れそうだった。


店員に案内されて、席に着く。


何となくメニューを見ていた私は、

「すみません……」

聞き覚えの有る、忘れられない声を耳にして、勢い良く顔を上げ辺りに視線を巡らせた。


思いっきり振り返った先、私の斜め後方に優斗君の姿が有った。
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