理想の恋愛関係
「緑さんどうかした?」

「あっ、ごめんなさい、何でも無いの」

「そう、じゃあ明日頼むよ。夕方迎えに行くから」


む、迎えに?
私を?


「優斗君が来てくれるの? 私の部屋に?」

「そうだけど……まずいならどこかで……」

「全く問題無いわ! 私、待ってるから」

「そ、そうか……じゃあ明日」


優斗君はそう言って、電話を切った。


その後しばらくは幸せな余韻に浸ってからキッチンに戻った。


こんな事になるなら、カルボナーラなんて作らなければ良かった。


ドレス姿なら、少しでもスタイル良く見せたいし、食べ過ぎでお腹が出ていたら恥ずかしい。


まあ、茹でてしまったものは仕方ないから食べるけど。


私は、すっかり麺の伸びてしまったカルボナーラを、幸せな気持ちで食べた。
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