理想の恋愛関係
優斗君から電話が来た時には、完璧に支度が整っていた。


新しい上質な黒のワンピース。


派手過ぎないけど、手入れの行き届いたネイル。


髪もふんわりと女らしくセットした。


そして……奮発して買ったとっておきの豪華なレースのランジェリー。


優斗君に披露出来るチャンスは、残念ながら無いだろうけど、こうして見えないところもお洒落すると気分が盛り上がる。


特別な日って感じで……


最後に鏡で全身をチェックする。

満足して部屋を出た。




優斗君はマンションのエントランスで待っていてくれた。


落ち着いたダークスーツの優斗君は今日も素敵だった。


「優斗君!」


小走りに近寄ると、優斗君は優しい笑顔を向けてくれた。


それだけで幸せな気持ちになる。


「緑さん、急な話なのに付き合ってくれてありがとう」

「気にしないで、私もパーティーは久しぶりだから嬉しいわ」


パーティーじゃなくても、こうやって優斗君に会えるだけで嬉しいんだけど。


「そうか、良かった」


優斗君はホッとした様に言う。

出だしは絶好調だと思った。
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