理想の恋愛関係
「確かにね……緑と寄りを戻したいって訳じゃないみたいだし」

「龍也には留学中の彼女がいるからね」

「え? それは別れたみたいよ。依頼のネイルサロンのオーナーが今の彼女みたい」


……そうですか。


本当に次から次へと信じられない。


「とにかく私はもう関わりたくないから。 仕事としても割り切れない」


はっきりと宣言すると、鈴香も頷いた。


「ここで打ち合わせするとしても、緑の居ない時間に設定するから」

「お願いね」


とにかく龍也とは接点を持たないようにしよう。


そして忘れてしまおう。


今日は急いで仕事を片付けて、明日のデートの為にいろいろ準備しなくては。


話を切り上げると、私は仕事に没頭した。




仕事が終わると真っ直ぐ家に帰り、念入りに入浴した。


夕食もかなり我慢して少なめに。


髪と肌の手入れをして早めにベッドに入った。


でも……ウキウキし過ぎて眠れない。


頭の中は優斗君と明日のデートの事でいっぱいだった。


優斗君はどういうつもりで、デートだって言ったんだろう。


サービス精神で私に合わせた?

からかってみた?

何となく言ってみた?


それとも……本当に私とデートしてもいいって思ってる?


そうだったらどうしよう。


あまり押したらいけないかと思っていたけれど、優斗君がデートって思ってくれてるなら、押してもいい気がする。


というかここで積極的に出なかったら、2度とチャンスは巡って来ない気がする。


今まで失敗してばかりだったし、プラス思考になり過ぎては駄目だと思うけど……明日告白してみようか。


もう散々してるんだけど、もう一度正式に真剣に。


優斗君付き合ってくださいって、はっきり言ってみようか。


言ってもいい?


延々と悩みながら眠れない夜を過ごした。
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