理想の恋愛関係
優斗君とこの先もずっと付き合える……本当に?


本当に信じていいの?


「緑さん、栖川さんと何度か話して許して貰ったんだ。これからはずっと一緒にいよう」

「ほ、本当に?」

「ああ、本当だよ」


優斗君は優しく言う。


ああ、夢じゃないんだ。


ようやく優斗君の側にいる事が出来るんだ。


そう思うと涙がこみ上げそうになる。


優斗君の胸に縋り泣いてしまいたい。


「優斗君……」


そう呼びかけて寄り添おうとすると、

「良かったな、これで全て上手くいったな。
 これから三人で食事にでも行くか? 奢ってやるぞ」


空気の読めない兄が、ムードぶち壊しの発言をした。


……どうしてこんなに間が悪いのか。


私と優斗君の雰囲気を見て、そっと姿を消す気遣いは無いのか。


文句を言おうとすると、それより早く優斗君が言った。


「ありがとうございます。でも今夜は久しぶりに緑さんと二人で過ごしたいと思っています」


こ、今夜……一緒に過ごす?


優斗君の口から、まさかそんな言葉が出て来るとは。


そんな……突然今日だなんて、心の準備が。


心臓がドキドキとして、頭はフワフワとする。


夢心地になってしまう。


その後の優斗君と兄の会話も、ろくに頭に入って来なかった。



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