理想の恋愛関係
「緑さん、行こうか」


いつの間にか兄の姿は無く、優斗君が優しく微笑みながら手を引いてくれた。


そのままエレベーターに向かい歩く。


もしかしたら、このまま部屋に?


……どうしよう。


まるで初めての時のように緊張してしまう。


でも……嫌じゃない。


だって、ずっとこうなる事を夢見て来た。


本当はいつだって望んでいた。


優斗君と抱き合って、一緒に朝を迎えて。


そんな幸せな瞬間を願っていた。


「優斗君……私、嬉しい」


今、私は世界一の幸せ者だった。


優斗君に寄り添いながら、エレベーターに乗り込んだ。
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