【完】★☆恋愛パスポート☆★
そして、部屋に入るとすぐに、猛は、背後から私を抱きしめた。

「心配かけて、ごめんな。」

「う、うん・・・・・」

そして私をくるりと回し、真正面から今度は抱きしめてきた。

「ない・・・ほくろ・・・・」

「駿なの?」

「いや、猛だ、ほくろはとったんだ。今回みたいにばれちゃうから・・・」

「えっ、じゃあどこで見分けるの?」

「俺の左腕のここを見ろ。ここに小さな傷跡がある。これが猛の目印だ。」

と猛は指を差しながら言った。

「待って、駿が来たら、確認するから・・・」

「なんだ、信じれないのか?」


ピンポーン、ガチャ


駿が帰ってきた。

私は帰ってくるなり、2人の左腕を見比べ確認した。

たしかに猛には小さな傷跡があり、駿にはなかった。


「わかったわ。それで、教えて欲しいの。

輝を2人で1人の人間として演じてる理由をね・・・・・」
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