Blue sky ~ 記憶 ~
放送室には、鍵が掛かっていた。
 
 
だから、近くに居た先生に事情を説明して鍵を開けてもらい、ついでに放送まで流してもらった。
 
 
 
「もう少しで、その娘のお母さんが来るはずだ。神倉、一緒に待っていてくれ。」
 
 
 
「分かったっス。ありがとうございました。」
 
 
俺はその先生に礼をした。
 
 
「じゃあ、頼んだぞ!」
 
 
そう言って、先生は放送室を出ていった。
 
 
「ありがとう!是奇お兄ちゃん!」
 
 
柚がニコッと笑いながら言った。
 
 
「どういたしまして。」
 
 
俺も笑いかえした。
 
 
「…お礼に柚が絵本読んであげる!」
 
 
そう言って柚は、持っていたかばんから一冊の本を取り出した。
 
 
 
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