Blue sky ~ 記憶 ~
「…最初で最後の幸せ……?」
 
 
俺は本のタイトルを呟いた。
 
 
「じゃあ今から読むね!」
 
 
 
「…あるところに、小さな町がありました。
 
その町には、昔から人々を不幸にする魔女が居るという、言い伝えがありました。
 
 
その人々を不幸にする魔女は、右手首にあざがあると言われていました。
 
 
 
そんな中、一人の少女が誕生したのです。
 
 
その子はロズと名付けられました。
 
 
ロズは裕福で温かい家庭に生まれ、なに不自由なく暮らしていました。
 
 
 
けれど年を重ねるごとに、右手首にはあざのようなものが出てきたのです。
 
 
そして両親は、ロズが言い伝えの魔女だと思い、その子を捨ててしまったのです……」
 
 
 
「…どうしたの、是奇お兄ちゃん?」
 
 
「いや…続けてくれ。」
 
 
右手首のあざ…って……。
 
 
まさかな…
 
 
 
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