理想の恋愛
キーンコーンカーンコーン!


ホームルームの終わりを告げるチャイムと同時にみんな体育の用意をして更衣室に向かい始まる。
俺は秀に席替えの経緯を聞くと、新学期になりちょうど1ヵ月が経つのでクラスの交流を深めるためにも席替えをしよう!的な感じになったらしい。
まぁ、当たり前の感じもするが、女性恐怖症にとっては危機的な話である。
このままでは、ろくに授業も受けられなくなる。
俺はすぐにマッキーに直談判しに行こうとした。


「おい、実。どこに行く気だ?」
「決まってるだろ。マッキーに席替え中止の直談判だ。」
「直談判って次の授業何かわかったるのか?」
「次の授業・・・?
あ!」
「次はあのゆで卵の体育だぞ?
しかも今回はA組と紅白戦!」


とんだ落とし穴だ。
よりによってこんな時にゆで卵の授業とは。
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